Dr.Harvey's事始め Vol.8

Vol.8 【自己流の手作り食じゃだめなの?】



食事とは何ですか?

「食事とは、生命を維持するために必要な食物を獲得し、それを口からとりいれる行為で、活動や成長に必要な栄養分を摂取すること。」だそうです。

つまり、手作り食であろうがドッグフードであろうが、目的は同じであり、愛犬が活動や成長に必要な栄養素を摂取できれば良いと言うことでが・・・・。

でも、それだけではないですね。


今、手作り食を与えている方。新たに始めようとされている方。

いわゆるコマーシャルフード(=販売目的のドッグフード)から手のかかる食事を与えている理由は何でしょうか?
・添加物や化学物質など、何が入っているかわからないものを与えたくないからですか?
・病気がきっかけで、獣医師から薦められたからですか?
・たまたま本屋で手作り食の本を購入したからですか?
・愛情がこもっていると感じているからですか?
・それとも、流行??

どのような理由にせよ、愛犬が長生きで元気にいてくれる事を願って、多くの飼主様が手作り食を実践されるようになってきましたね。

その中でも、自分なりに勉強をしながら手作り食を作られている方も多いと思います。

<何を基準としているの?>

手作り食を実践されている方は、皆さん何をもとにして食事を作っているのでしょうか?良く耳にするのが、AAFCOやNRCの栄養素の基準値ですね。

最低限の各種必要栄養量と過剰となる栄養素の数値が案内されています。

皆さんこのような数値に基づき、野菜やお肉などの分量を決めていらっしゃるはずです。

<魚の栄養要求量?>

いきなりお魚の話になりますが、とある国内のフィッシュフードの開発についてこんなお話があります。

フィッシュフードの開発に乗り出したとき、魚のビタミン・ミネラル要求量を調べました。
自然界で魚が食物より得ている栄養素ではなく、実際に水槽中での給与実験における要求量を大学教授の協力を得ながら割り出していったのです。

次のような結論が導き出されました。

「魚類はその生活環境に応じて、ビタミン、ミネラル、その他の栄養素の要求量を変化させる。
従って、魚が野生(天然)環境で生息している場合ではなく、

人工環境下(水槽内)で飼育する場合には、その飼料に求める栄養素の要求量を十分に考慮しなければならない。」

ドッグフードに話は戻りますが、最大手のドッグフードメーカーのお話です。
日本で有名になったからといって最大手と言うわけでは無く、国外で最大手のメーカーには大きな研究施設があります。

そこでは、たいへん広い敷地が確保され、犬たちも十分な運動が出来るそうですが、フードの開発においては室内飼育状況もちゃんと考慮し、室内空間を用意した中でフードが与えられ開発も行われているそうです。

<沖縄が長寿の県ではなくなる?>

さらに話は飛んで人のお話で言えば、100歳を越える長寿者の多い沖縄県では、
近年平均寿命の伸びが鈍化しているそうです。

食の変化のみではなく、食べ方、食生活全般の変化とも言われています。さて、AAFCOなどの基準はたいへん重要な指標であり素晴らしいものですが、それらをクリアーしているからといって、どうやらそれだけではないという事に気付かされますね。


ドッグフードを取り混ぜてトッピングを足したり、本を見ながら作ったり、教室で学んだりと、愛犬の為にいろいろと楽しみ、苦労されている方もいらっしゃると思います。

食事に変化をつけること、食材の加工方法を選べること、新鮮なこと、保存料の必要の無いことなどなど手作り食のメリットはたくさんあると思いますが、やはり気をつけないといけないこともたくさんあると思います。


コンパニオンアニマルとしての犬も野生ではなく、魚のように(特に都市部では)決められた行動圏内で人工の生活空間で飼育されており、それぞれ年齢も運動量も散歩の時間も家庭環境も同じではありません。


マンションの6階で3歳のマルチーズと、16歳のチワワとともに暮らし、部屋数は2部屋、一人住いで仕事は朝の8時から16時まで働き、1日に1度30分だけ歩いて夜に散歩をしているあなたと、庭のある1軒家で5人家族とともに4歳のラブラドールと暮らし、朝と夜に散歩をし、公園や河原であそばせ走らせているあなたの愛犬の栄養要求量やバランスとは違っていることは当然ですね。

安定して太陽光を浴びることにだけでも、体温が上昇し代謝も活発になったり、ビタミンDが体内で作られるため、食物から摂取する量は少なくなったり・・・・。

ある定まった環境内で決められるAAFCOやNRCの栄養素を満たす食材を揃えておきさえすれば、便の調子や被毛の様子だけ見て専門家ではない私たちが判断できるのは、ごく一部ということになりますね。


手作り食を否定するわけではありません。

皆さん、愛犬に定期的な検査を受けさせていらっしゃいますか?

愛犬の健康を左右する最も重要な部分が食事と言われているにもかかわらず、毎日の直感や机上に置かれた栄養素の一覧表だけで済ませてしまっていませんか?

年齢により、状況により、または環境により差が出る愛犬の体調と栄養要求量は、手作り食であろうが体調の変化を見ながら時と場合によってはドッグフードに切り替えることも必要なのかもしれませんね。


AAFCOの基準をクリアーしているといわれる1kg1000円以上のプレミアムフードも、AAFCOの基準に従い作られているという980円のドッグフードも、そして、AAFCOを参考にしているあなたの手作り食も、ある意味同じ基準に合わせようという姿勢は同じなのでしょうね。

あっ、ちょっとくどくなってしまいましたね・・・・。


ハーヴィー博士は、AAFCOはあくまで参考ということでケーナインヘルスを開発しました。

きっと様々なドッグフード、手作りフードを与えられている愛犬たちをドクターとして見てきたのだと思います。

開発に20年以上を費やしたことは、片手間ではなく給与試験を繰り返しながらということになることを念頭に、特に手作り食を与えていらっしゃる飼主様の場合は血液検査等の定期検診をしながら手作り食を与えてあげましょう。

愛犬の調子が悪そうなとき、サプリメントや他の良いと言われる食材を足すことでご自分で何とかなると感じていらっしゃる方も、ひょっとして多いのかもしれません。

あっ!あなた今、ケーナインヘルスをトッピングがわりにドッグフードに足しましたね!

【2006/08/11 17:57】 ハーヴィー博士 | TRACKBACK(-) | COMMENT(2)
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